2018年04月09日

話し手と利き手の感覚が「共謀」するとき

脳の損傷が原因となる声調の変化の一つに、語尾の「閉鎖音の無声化」がある。「子音の硬化」とも言い、「g」は「k」、「d」は「t」、「v」は「f」と発音されるようになってしまう。言葉の響きがドイツ語やチェコ語、ポーランド語、ロシア語などと非常に近くなる。つまり、聞く人の知覚の果たす役割も考慮すべきなのだ。

外国語様アクセント症候群の症例のいくつかは、心理現象の一種「パレイドリア」(人間が偶然のパターンをもともと知っていた形や音と結びつける錯覚)によって強調されているかもしれない。英ニューキャッスル大学で言語障害を研究するニック・ミラーは、英オンライン紙「インディペンデント」にこう語った。

「誰かが外国語のアクセントで話していると感じるとき、その感覚は“話す人の口のなか”ではなく、“聞く人の耳のなか”で生じています。言葉のリズムや発音が変わったと、事実を間違って解釈しているのです」  


Posted by yukari at 10:42